「自分の器材をいつ買えばいいか」というのは、なかなか難しい問題です。それぞれのダイバーによって、ダイビングとの関わり方(潜る頻度)や経済的状況が違うからです。そのため、みなさん一律に「こうした方がいい」と断言することはできないのですが、一つ確実に言えることもあります。
それは、自分の体に合ったマイ器材で潜っている人は、毎回レンタル器材で潜っている人に比べて、格段に早くスキルが上達する、ということです。それはほぼ間違いありません(人によって上達速度は違いますが)。
「これからもダイビングを趣味として続けていきたい」という方で、経済的にもクリアできる方には、最初からマイ器材を持つことをおすすめします(もちろん、その際は信頼できるインストラクターにご相談ください)。
ただ、そういうわけではなく、
「今後もダイビングを続けるかどうかは分からない」
「今すぐにそこまでのお金はちょっと…」
という方は、器材をレンタルするのがいいでしょう。
レンタル器材でも何でも、まずは「ダイビングを始めてみる」ということが大きな一歩です。また、もしかしたら、始めてみて「マイ器材の重要性」を改めて感じることもあるかもしれません。
ただ、レンタル器材で50本も100本も潜っていると、結果的には最初からマイ器材を買っていた方が経済的にもダイビングスキル的にもトクをしていた、という場合もあり得ます。
その点は、ご自身で計算をしてみたりして考えてみてください(二つあとのパート、4.レンタル器材のメリット・デメリットで仮の計算をしています)。
マイ器材を持つことの一番のメリットは、「いつでも自分に合った器材で潜ることができる」=「少ないストレスで潜れる」=「スキルアップも早くなる」ということです。
1.ダイビング器材の重要性でも書きましたが、大切なのは「自分の器材を持つこと」ではなく「自分に合った器材を持つこと」です。そのために一番良い方法は、信頼できるインストラクターを見つけ、その人に相談することです。
「自分に合った器材」と一言で言っても、実際にはそう簡単なものでもありません(なお、ここで言う器材とは、BCジャケット、マスク、フィンなど、全てを含みます)。例えば同じ身長・体重の男性がいたとしても、もともとの体のバランスや筋力は同じではないので、それぞれベストな器材というのは異なってきます。プロのインストラクター(=器材の販売員)は、講習生をそこまで見極め、器材についての豊富な知識をもとに最適な器材を選んでくれるでしょう。逆に言えば、それがプロのインストラクターが提供すべき価値と言えます。
一般的には、都市型ダイビングショップのインストラクターの方が、現地ダイビングサービスのインストラクターより、器材に関する知識は豊富な傾向にあります。
また、できればプールや海での講習を実際に見てもらったインストラクターに選んでもらうことが好ましいです。プールや海での実際の講習を見ることができれば、講習生の体のバランスや筋力など、細かい部分もチェックすることができるからです。
「マイ器材を持つ前にレンタル器材をいくつも使ってみてから自分に合った器材を選べばいい」という意見もあります。
ただ、ダイビングのスキルが十分に備わった状態ならまだしも、始めたての頃はスキルも十分ではないので、そのときの器材が自分に合っているのかどうかを自分で評価・判断することはとても難しいでしょう。また、4.レンタル器材のメリット・デメリットにも書きますが、レンタルの器材では比較的古いモデルが使われることが多いです。
そういった点からも、最新の器材情報にも通じたインストラクターに判断してもらう方が好ましいと言えるでしょう。
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